- 2009年1月11日 23:10
- web
WP/MTの比較は、やっぱりみんな気になるんですね。いっきにアクセス数が増えました。そんな中でも、SOYCMSを作られている会社の社長さんのブログで取り上げてもらってちょっとうれしかったので、WP/MT比較の続きになるような話をしてみましょう。
ブログとCMSの違いって何でしょう?
ブログからCMSへと進化した Movable Type 4.1/シックス・アパート株式会社
こんな記事が、昨年MT4.1が発表されたときにこんなタイトルの記事が掲載されました。ブログツールとして成長してきたMTが、CMSに進化したというお話です。
とは言え、ブログとCMSの違いって何でしょう?
ブログは「ウェブ」+「ログ」を略して出来た言葉です。ログは航海日誌のような日時で整理された記録を表す言葉ですので、本来は、時系列で整理されたウェブサイトという、サイト構成の1つの形式を表す言葉です。
ただウェブ業界でない人には、日記サイトのことだったり、更新システムそのものをさすように理解している人が多いようですね。
一方CMSは、コンテンツマネージメントシステムですから、当初の意味はウェブとは無関係でした。組織で集まる様々なコンテンツを、情報発信やナレッジマネージメントのために管理し共有するためのシステムを言います。その機能のなかにウェブへの情報発信がふくまれていたため、その機能をがクローズアップされ、そのうちウェブサイトの情報管理システムをCMSというようになりました。本来のCMSは、現在はECM(Enterprise Content Management)と読んで区別するようになっています。
ブログはウェブサイトの「形式」の名称、CMSは「システム」の名称ですから、そのまま比較するのはちょっと変です。「形式」の違いを比較しているのか、「システム」の違いを比較しているのかを考えなければいけません。
一般論として、CMSは企業サイトの管理に使われてきましたので、そこから発信されるウェブサイトの形式は、組織図のようなツリー状の構造であることが多いと思います。多分Web業界以外のひとは普通に「ホームページ」と言うでしょう。
すなわち時系列の「ブログ」、階層型の「ホームページ」ということです。 いわば、ブログがフラット寄り、ホームページがツリー寄りということです。
企業サイトも時系列で
MTだけでなく、ASPなどで提供されているローレンジのCMSのなかには、「ブログのようにホームページが自由に更新できます」とうたうものが増えてきているように思います。たしかに無料で借りることができるブログサービスが多いなか、お金を出してつくった自社のホームページの更新が、HTMLを覚えるか、業者にまかせなければ更新できないというのは変な話です。
しかし、時系列でなかば自動的に整理される「ブログ」と違い、ツリーのどの枝にどのように情報を整理するかを考えなければならない「ホームページ」は、使い方が簡単だからといって、情報発信が簡単だとは限りません。ハイパーテキストのかなで、読者を目的のページに誘導するには、サイト設計の専門家がいることからわかるように、それなりの経験を積まないと出来ない事でもあるのです。
そこで「ブログ」から「ホームページ」へというツールの進化と相反して、「ホームページ」から「ブログ」へというサイト設計の新たな考え方がうまれます。「もうサイトはフラットでもよくねぇ?」というのが、その合い言葉です。
いわゆるビジネスブログもその考え方の1つですが、普通の「ホームページ」でも、もっとも頻繁に更新するのは「新着情報」とその詳細ページであることが多いと思います。
サイトの目的によっては、会社概要やお問い合わせといった「ホームページ」として最低限だけ必要なページだけを固定ページとして用意しておき、更新履歴やセミナー案内、新製品の案内といった、ニュースリリース的な「新着情報」を拡大し、終わったイベントの記録や、ノウハウの連載、業界のニュースについての批評といった、ブログ的な使い方をした方が、情報が硬直化せずより効果的な情報発信ができる場合があります。
ブログから始まったツールが、CMSとしても活用されるようになったのは、こういった側面もあるのだと思います。
さらにブログからストリームへ
時系列での情報発信を極めていくと、よりライブな方向に進化していきます。Twitterに代表されるように、情報の単位を小さくして、発信と共有を掛け合いのような流れとしてあつかうこの形式は、固定化されて整理された情報の固まりだったサイトを、流れていくタイムラインを共有するかたちにかえたこと、すなわちストリーム化によって、まるで視聴者参加型のテキストラジオといったように、今を共有する手段に変わっていくかもしれません。
タイムラインに埋もれていくからこそ発信できるストリームは、ブログよりもっとフラットなメディアと言えるでしょう。
マイクロブロギング、ライフストリームとも呼ばれるこの形式は、いまは特定のサイトのウェブサービスでしかないですが、組織や個人でも始められるツールが生まれ、既存のサービスとの連携機能が充実してくると、ブログがウェブを変えたように、ライブな情報発信が、さらにウェブを大きく変えるかもしれませんね。
ちなみに、時期MTには『Motion』と呼ばれる、マイクロブロギング/ライフストリーム機能が追加される予定です。すでにβテストが始まっていますし、自分のTwitterでのつぶやきをBlogに取り込むことから始める事も出来ます。興味のある方は試してみてはどうでしょう?。
- Newer: 成人の日に、大人について考えてみる
- Older: 僕をやるせない気持ちにさせるニュース