- 2009年1月 8日 23:06
- blog
年末年始にウェブ業界の一部で話題になっている、MovableTypeからWordPressへの引っ越しブームと言う話を読んでちょっと思ったことをつらつらと書いてみようかなと。技術ネタっぽいタイトルのエントリーですが、残念ながら僕は技術者でもないし、blog時代になってそんなに高負荷なサイトの構築や運営をまだ経験していないので、みんなが期待しているような役立つTipsは残念ながら書けないのであしからず。
2大ブログウェアを比較する。
これらの記事はmixiでのにっくさんの日記からの受け売りですが、違う記事だったけ同時期に関連エントリーを僕も読んでましたので、この辺が震源地なんでしょう。最初は「IDEA*IDEA」ですかね。
今年になったら、MTでいろいろ実験するためにも個人ブログをはじめようと思っていたわけですが、そんなときのWordPressっていいよ!という記事がでたわけです。気になりますよね。
WordPressは、12月に待望のバージョン2.7”コルトレーン”が出たところで、自分もローカルにインストールしてみて遊んでいました。MTとちがって、オープンソース版でもカスタムフィールドがあるWPの管理画面は、ユーザビリティテストをして作り直したというだけあって、とてもよくできているなと言うものでした。
一方、比較されているMTは3.3なので、ちょっと比較するのは不平等じゃないのとか思いますが、たびたび繰り返されるこの話題で良く出てくるのはMTの静的生成か、WPの動的生成かどちらがベストかという話です。
再構築による静的生成か、動的生成かが本当に問題なのか?
静的生成とは、ファイルシステムにHTMLファイルを再構築によって事前に書き出しておき、それを通常のHTTPプロセスによって配信することで、動的生成は、アクセスの度にメモリ上にHTMLを生成して配信することを言います。Webサーバーに与える負荷は当然後者のほうが高いため、アクセス数が多い場合、よりスペックの高いサーバーや複雑な負荷分散が要求される一方、再構築の手間が不要なため、頻繁にデザインを変更したり、編集したりするときのストレスが少なくなります。
現在のMTは動的生成も可能で、更新頻度の高いところは動的、アクセス頻度の高いところは静的と、ハイブリットな運用が可能です。しかし、プラグイン開発の段階で、動的、静的両方のプログラムが必要となるため、まだまだ動的生成に対応したプラグインは数多くありません。動的生成を選択すると、プラグインを新たに開発するか、プラグインが必要となるような機能をあきらめるかという、あまり精神的によろしくない選択をしなければいけなくなります。
一方、バージョン4になってMTの再構築パフォーマンスは、キャッシングなどによって大幅に向上しています。さらにテンプレートの作り方や、アクセス時点で再構築させるプラグイン等の活用などによって向上させることが出来ます。動的生成ですら、WPよりパフォーマンスがよいという話もあるMT4のプログラムとしての出来はかなりいい感じです。
では、MT3ユーザーだったアルファブロガーたちが、MT4とWP2.7を比較して、WPを選択したのはどうしてなのでしょう?
Blogを極めるWP、新しい世界に挑戦するMT
WP2.7のゴールは、Blogを運用することを、よりシンプルに、より効率よくできるようにできるようにすることでした。そのためWPチームはユーザビリティテストを行ない、その結果をAjax的なUIをさりげなく使うことによってシンプルで見通しのよい管理画面のインターフェースを実現することに成功しました。
その精神はテーマにも現れており、以外と実際のビジネスも含めて「使える」テンプレートが手に入れやすいのはWPだと思います。これはWPの文化なのでしょう。
一方、MTは落ち着つくかと思いきや、また新たな展開を見せています。コミュニティ機能の搭載、Motionの発表、日本の6AのCMSソリューションといったビジネス上での展開等々…これらを受けて、MTは高機能になりすぎた。エンタープライズをターゲットにしているから個人ブロガー向けじゃなくなった。といった意見が多く聞かれるようになりました。
MTはオープンソース版もあるにせよ、商用パッケージでもあります。新しい機能を追加したとしても、それを何でも無償でつかってもOKとは言い切れない側面もあるでしょう。しかしコミュニティ機能が最初から人数制限されてしまっている現状、個人がMTをつかって新しいことを始めようという気持ちはちょっとそがれてしまっているかもしれません。
しかし、個人的にはMTが目指している方向性は高く評価したいと思います。もちろんSNSが一人勝ちするものであるように、ブログとちがってコミュニティが乱立しても、成功するのは一部だけになってしまうのではという懸念もあります。それでもSNSやマイクロブログのようなサービスを、新しい視点で気軽に始めてみられるというのはすごいことです。
不思議なのは、挑戦しているのが商用ソフトでもあるMTで、オープンソースのWPではないという点です。新しいメディアをつくるというのは、多分MTを開発している6Aのカルチャーなのでしょう。1カ所にとどまっていては、WPのようなオープンソースに追いつかれてしまう訳で、常に先駆者でなければならないのは、宿命なのかもしれません。
求めるものによって、ツールの選択がかわるのではないか
あえて性能や機能の違いというより、そうなった背景という側面から考察してみました。その上でアルファブロガーと呼ばれる人たちが、MTでなくWPを選択したというのは興味深いです。けっして新しいことに挑戦したくないということではなくって、Bloggingをまだまだ極めたい。そのためには日々の効率をあげられるWPが今必要なんだ。ということだったのでしょうか。
ここ数日ブログを投稿して、その大変さや手間が少しわかってきたような気がしますので、その気持ちも理解できるのですが、インターフェースやコミュニケーションを研究する自分としては、たくさんの人々に愛されているアルファブロガーさんが、MTのコミュティ機能をつかうとしたら、どう活用するんだろうというのが、見れなくってちょっと残念な気持ちです。
6Aさん。ソフトはつかわれてナンボです。コミュニティライセンス。もう少し安くなりませんかねぇ。
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