- 2009年2月17日 02:25
- cms
先週は、WebReleaseのセミナーにいって来ました。なかなか正体がわからないエンタープライズCMSですが、WebReleaseはよくできたCMSだなという印象でした。そこでワークショップに参加しながら考えたことを、前回から、ずいぶん時間がたってしまいましたが、CMSの私的再定義の続きを書いてみたいと思います。
CMSの基本機能
前回のエントリーは、読み返してみると前置き長すぎますね。結論を再確認すると、CMSに最低限必要な機能は次の2点ではないかというものでした。
- コンテンツを入力・編集し、インターネットで読める形に変換する機能
- コンテンツを保管し、その更新履歴や、配信ステータスといった情報を一元的に管理する機能
だれでもインターネットに情報を発信できますよという言葉の意味は、主に前者の機能を言います。すなわち、HTMLやCSSといった技術を覚えなくても、メールを書くごとくホームページを作成できるという意味です。
ただ、これだけだとホームページビルダーでもできますね。私は、CMS本来の機能は、後者だと思うのです。
ウエブページは増やすより減らすほうが難しい
ある大手商社のグループ企業内向けのポータルサイトの運営に関わっていた時の話です。そのプロジェクトはディレクターさんが別の会社におられて、スタッフはその方の指示でコンテンツの更新をしていました。
更新作業は新しいコンテンツを作成して、その上位のページからリンクをはって公開するわけですが、すでに終わったイベントなどの情報は、同様にその上位のページのリンクを外して、そのページへいけなくする作業をする形になります。
当然、見えているサイトの状態はこれで問題ないので、ディレクターからOKをもらって運営していたのですが、そもそもリンクを外しただけでは、そのページそのものがなくなったわけではありません。しかしページを消してしまっては、また同様のイベントがすぐに始まるときに、そのページの内容を少し変えてすぐにアップといったことができないので、そのままにしていた訳です。
そのサイトへのCMSの導入検討をしたとき、既存のワークフローで、そのような形になっていることがわかって、少し問題になりました。しかしそのページを削除したら解決とは行かないということも分かりました。
そのページで使っている画像、リンクしているPDFなどのデータ、そのページへのリンクなど、すべてを把握して削除しなければならないのです。PDFはもしかしたら、他のページからもリンクされているかもしれませんので、膨大なコンテンツのかなから、何を削除して、何を残すかを把握するには、人力で管理できる範囲をいつの間にか超えていたのです。
テキストだけがコンテンツではない
ローレンジのCSMでは、ページそのものを非表示にしたとき、ページの実体を消したりすること当然できるわけですが、そのページで使っていた画像やデータまで、アクセスができないようにできるものはまだまだ少ないと思います。また、上位のリストページからのリンクだけではなく、サイト全体に対して被リンクを修正したり、外部からの参照に対して、単なる404エラーではなく、削除された理由と代替手段を提供するといったことまで、考えられているものは見あたりません。
コンテンツの配信ステータス管理は必須
このような、自分がどのようなコンテンツを、いつから発信し、いつそれを停止したか、また将来いつから発信するのかといったことを管理することは、とても重要です。本人はうっかりわすれていた情報をもとに、あらぬ誤解をうけてしまうとも限りません。個人のブログであれば、このブログのように、徒然おもいつくままに書いてるから、気変わりするかもしれないよと常に語っておけばごまかせるかもしれませんが、企業のサイトともなるとそうはいきません。コーボレートガバナンスの維持には、まずは、自分が発信している情報をきちんと管理できることがまず重要です。
コンテンツの修正履歴、ロールバックもほしい
となると、当然、いったいわなかったといったトラブルを避けるためにも、公開中のページを含めて、過去の修正履歴は何らかの形で参照できるようにしておきたいものです。たとえば、Wikipediaのようなコンテンツの修正履歴と、ロールバック機能は、 Wikiでなくとも必要になってきます。エンタープライズCMSで必須の承認ワークフロー機能は、このコンテンツの修正履歴管理とあわせると、だれが承認したのか、なぜ差し戻しになって、どのような修正がされたのかまで管理することができる用になります。
コンテンツがどのようによまれているかまで管理できると理想
GoogleAnalyticsのような高機能なログ解析のおかげで、どのような検索キーワードからどのページが読まれているかが、分析しやすくなりました。しかし最近では、Twitterのようなコミュニケーション・サービスや、はてなブックマークといったソーシャルブックマークからの流入も外せなくなってきました。管理しているコンテンツがどのようなきっかけで見られているのかを、様々な流入要因を常に分析できる機能は、コンテンツの更新や配信計画とも密接に関係してくるので、今後は必須の機能になってくるのではないでしょうか
このように考えると、やはりCMSは、その名のとおりコンテンツの管理が、もっとも重要な機能ではないかと思うのです。もちろんこのような機能は、小規模な組織や個人には不要な機能かもしれません。ただ、CMS本来の機能は、こういったコンテンツの管理だということを念頭においておくと、CMSのスケーラビリティを考えるにあたって、ソリューションしやすいのではないかと思うのです。
ちなみにWebReleaseは最後の機能以外はほぼすべてできるような印象でした。とてもよくできたCMSです。
ちなみに、僕が経営する会社のホームページ相談サービス「ホームページラボ」でもCMS導入のご相談にのっています。今後はWebReleaseにも対応できるようにしたいと思っています。ちょっとCMでした。
ブログ、CMSに強いホームページ制作会社。グッドデザインとSEO対策を両立。 ホームページラボ www.homepagelab.jp
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