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電子書籍についてちょっとだけ語ってみた

なんかすごい久しぶりのブログでごめんなさい。あっちこっちにブログをつくって(おもに仕事用)どれ更新するのよとかってプレッシャーで結局どれも書かず、いい加減統合しなきゃって時にMT5でたからリニューアルとか、いろいろ言い訳してました。ホントごめんなさい。

突然ですが、電子出版が突然話題にのぼってますね。昨年来のKindle来日前夜とか、iPhoneからiPadへの流れとか、突然の黒船来航ってな感じで一部盛り上がってるようですね。

実は、僕、電子出版業界なるとこにいたことがあるんです。 そんな話をTwitterでつぶやいたところ、ぜひいま電子出版について語るべしとのお言葉をいただきました。

ただ、ちょっと避けてたんですよね。この話。電子出版が期待される訳、とくに出版業界内からの期待って、結局自分たちの業界の特殊性とか、既得権益に首を絞められてるからだったりするわけです。んで、ワンソースマルチユースって、安易な稼ぎ方が前提の電子出版なんて、いらんわいみたいな。いままでそういうことって、あまりにも業界にちかくって言えなかったんです。

電子出版で注目を浴びてるところって、ガジェット好きにはやっぱりKindleだったり、iPadだったりするんでしょうが、一番変わらないといけないところって、出版流通そのものだったりすると思うんです。

そもそもインターネットって、僕にとっては、コンテンツ流通手段がオープンソース化したってことだと思っています。すなわち、出版社ー取次ー書店とか、新聞販売店とか、テレビ、ラジオの電波でもいいんですが、そういうコンテンツを流通させる手段がオープン化したよねってことですよね。

発信側にはBlogがあり、中間にはThe Netがあり、受信側にはBrowserがある。ほら、出版ー取次ー書店ににてるでしょ? そういう意味では、電子出版なんて、もうとっくに始まってるし、いまめちゃくちゃブレイクしてるんじゃないの って考え方もあるわけです。

じゃ、今話題になってる電子出版って、いったい何がブログと違うのか?次の2点に集約されるとおもうんです。

ひとつは、書籍ってメタファーは「パッケージ」だということ。 もうひとつは、インターネットにもう一層レイヤーをかぶせることで、課金が可能となること。

の2点です。

ブログは、ある意味ストリーミングで、変なこと書いたらごめんなさいって消せる強さと、弱さがありますよね。所有という観点でも、常に著者側に存在していて、その管理下にある。だから、出版責任的なものも、ごめんなさい消しますで済む所があります。

一方、書籍はそれが電子化されたとしても、パッケージの形態をとっている以上、一人歩きします。所有者が移転するわけですから。暗号化していても、そもそもKindledを貸せば他人も読めるわけだし、それを著者がごめんねって、消すこともできない。これは大きな違いです。

また、パッケージである以上、書き出しがあって、結論があるわけです。考察は続くかもしれないけど、ひとつのまとまった考えの提示なわけで、ブログ上でつれづれと反応を見ているのとは違います。この違いは、みんなブログを経験して、感覚的にもわかったことじゃないでしょうか?

もうひとつの点は、そのかぶせたレイヤーは、オープンでなくとも成立するってことです。音楽ーiTunesーiPod という組み合わせで、もっとも重要なのはiTunesです。ここには、2つの電子化があります。ひとつはCDショップを電子化したこと、もうひとつは自分のCDラックを電子化したことです。

そう、電子書籍でも重要なのは、このiTunesの部分です。けっしてKindleでもiPadでもないんです。そんなものは時間がたてば進化していっって、どんぐりの背比べになります。いずれ電子書籍に最適な大きさや液晶はこれだよねっていうのが出てくるはずですから。重要なのは、本屋さんの電子化と、自分の本棚の電子化なんです。書籍の電子化じゃない。

重要なのは、書籍の購入体験が快適か、そして自分の書籍をちゃんと管理できるか。前者は、アマゾンに強みがありますが、アップルも音楽での経験がありますよね。

後者は、iTunesに強みがありますけど、Kindleはどうなってるのかな。メモリーからあふれたらどうすんだろう? アマゾンからいつでもダウンロードできるとかだといいですね。いっそブラウザーでどこでもみれるようにしてくれれば、続きをネカフェで、そして携帯でなんてこともできるわけで…パッケージの弱みをうまく補塡できたら強いですね。

ブログ=ネット=ブラウザー、音楽=iTunes=iPodは、書籍=電子書店/本棚=Kindle/iPadってことになるわけですが、まとめていうと、コンテンツ=流通/ストレージ=再生ガジェットってことになります。

これを、システムの世界でいうところのMVCにたとえてる方がいらっしゃいましたが、なるほどと思いました。コンテンツが「モデル」,再生ガジェットが「ビュー」ってところですね。

つい注目しがちなガジェットですが、電子出版にとっては、地味な役割のコントローラーが、実のところとっても重要だと、そういえば十数年前に電子出版にかかわってから、ずっと思ってたなぁと思い出したわけです。

追記:書棚こそクラウド化してほしいですね。うまくいけば、ビューアーにストレージいらないじゃん。(あれ、それウェブサイト?)

    

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